「高木孔美子がよむ寺山修司」
笑い泥棒 (2002.05.17)
札幌市中央区南11条西1丁目にあるスタジオ「シアターZOO」で行われた「高木孔美子がよむ寺山修司」にエキストラとして出演した。
「高木孔美子がよむ寺山修司」とは、文学、演劇、映画等の様々な芸術、文化において活躍した寺山修司(1935〜1983)の作品の朗読、及び朗読劇である。
知人の演劇関係者からの依頼でこのイベントのお手伝いをすることになったのだが、打ち合わせの中で「断面図も出演してみたら面白いんじゃない?」と云う、軽はずみな一言により、あれよあれよと云う間に朗読劇「大怪盗ルパン」への出演が決定。
まさに瓢箪(ひょうたん)から駒、棚から牡丹餅(ぼたもち)。
そして見事、「ニセルパン三人衆」と云う役を与えられ、本番前日のゲネプロ(通しリハーサル、総練習)に至った。
ゲネプロ当日。
会場設営と本番での流れ、動きの確認。そしてゲネプロ。
本番当日。
まずは主演の高木孔美子氏による寺山作品の朗読。
一つ目が終わり、二つ目が終わり、三つ目が終わり、そして四つ目が終わった。
次の朗読劇の準備のため高木氏が休憩の挨拶とともに楽屋へ。
舞台は暗転。
断面図が舞台装置の設置のため、初めて客前に。黒いスーツの男達が椅子や机等々を運び入れる姿は、さぞ奇妙だったであろう。
高木久美子氏、中島利克氏、岡田雅夫氏による朗読劇「大怪盗ルパン」の始まり。
そろそろ断面図の出番である。
朗読劇は続く。
舞台袖でスタンバイする断面図。
「オッホン!!」
と云う舞台上の岡田氏の合図により、断面図が登場。
黒いスーツに黒い帽子。黒縁眼鏡にド派手な蝶ネクタイ。
まさに「ニセルパン」。
ニセルパン達の登場により、舞台袖に逃げる中嶋氏、岡田氏の両名。
舞台袖に戻る二人のニセルパン。舞台に居座るニセルパン。再び登場二人のニセルパン。
ニセルパンを抱え、舞台袖に連れて行こうとする二人のニセルパン。嫌がるニセルパン。
暴れるニセルパン。舞台袖に消えるルパン達。
イベントが終了。
会場をバラし、打ち上げ。
駒だろうが牡丹餅だろうが私に盗めぬものはない。 次は何を盗もうか・・・・・・
5月17日
大怪盗 山本輔