「BLOCHコント・フェス2009」出演

ある日、BLOCHからある企画の出演依頼があった。

バクブロなどに出演している芸人達と札幌で活躍する各劇団がコラボしたコントの祭典、「コント・フェス」をやる。つきましては断面図も出てくれないか？との依頼。

嬉しくなって、2つ返事でこの依頼を引き受けた。

今回関わる札幌演劇界もバクブロに出演している芸人もどちらも知っているだけにこの企画はとても楽しみだ。

さて、今回断面図が組んだのは「劇団ギャクギレ」。

主宰であり脚本の川尻が東京にいるため、東京から送られた台本を、出演もするギャクギレメンバーの氏次・鈴木が演出するという構図。

同じく劇団ギャクギレと組む事になったお笑いコンビ「イーシャンテン（和・ねもっちゃん）」とも練習する事になった。

かくして「劇団ギャクギレ」×「断面図」×「イーシャンテン」組が出来上がったのである。

断面図と劇団ギャクギレが組んでお送りするコントは「JHSS」。

クラス別対抗の試験勉強に勤しむクラスの様子を描いたコントだ。後半は怒濤の展開が待っている。考えてみればこういった形式の「コント」をやるのは久しぶり。

劇団ギャクギレとイーシャンテンがお送りするコントは「北海道の和夫」。

暴力が支配する荒廃した試される大地、北海道での救世主、和夫の活躍を描いた作品。「北斗の拳」みたいなコメディ。

稽古は皆で差し入れの「大量のパンの耳」を食べながら頑張った。

断面図はこういった形式のコントには慣れているのだが、人の書き下ろした作品を演るのは少し新鮮な気持ちだった。俺は親の敵（かたき）の様にある教科書内容の長い台詞を覚えるのに必死だった。

イーシャンテンはいつもと勝手が違うため、戸惑いを感じていたようだったが、細かいネタ等で自分たちのフィールドに持っていったのが幸いして、本番前には上手くコントを自分達のものにしていた。

劇団ギャクギレ×イーシャンテンのコント、「北海道の和夫」は何故かダンスで終わる。

脚本のジャニー川尻が「YOU達、踊っちゃいなよ」と言ったからだ。

何故か断面図にも「YOU達も踊っちゃいなよ」と言ったため、「北海道の和夫」本編に出演しないにも関わらず、最後のダンスシーンのみ出演する事になった。

ボク達は前回のバクブロでダンスを飽きる程踊ったので、それを聞いただけで辟易としてしまった。

ダンスは嵐のシングル「Believe」。ダンスの総時間は3分程。

山本輔が資料映像を見てダンスを起こし、皆に教える係に。本当、ご苦労様です。

ダンスは何故かみんな松本潤になりたがった。

ダンスのクオリティは当初どうなる事かと思ったが、パートに分け、皆で少しづつ練習し、最後には何とかダンスの「形」になった。

本番前に来札していた脚本の川尻に完成したコントを見せる。川尻はニヤニヤしていた。

本番前のゲネ。他の劇団や芸人で劇場は賑わう。これらのコラボによりどんな化学反応が起こるのだろうか。

いざ本番。

滞りなく断面図は終了。

他の劇団×芸人のコントも次々と成功を収めていく。

そして最後のコント。劇団ギャクギレ×イーシャンテン＆ダンスで断面図。

本編も無事終了。

そしてコントフェスを締めくくるラストのダンス。

浴びたことのない照明効果（ストロボ等）が使用され、踊り続けるボク達。

ボク達6人は「嵐」に・・・なった。

ボク達6人は特に松本潤に・・・なった。

そんなこんなで初の試み「コントフェス」は無事成功を収めた。

演る分にも観る分にもとても面白いものだったと思う。

次回があれば、またぜひ参加してみたいのである。

4月18日

松本潤