「大喜利寺」プロデュース・出演。
門前の小僧に習わぬ経は読めない(2010.05.09)
こんにちは。菊池旭です。
演劇専用小劇場BLOCHからの企画依頼によってライブを企画する事になった。
「大喜利」のライブはいかがかと提案してみた。
「大喜利」に始まり「大喜利」で終わる、そんなライブ。
設定を決めると尚更良い。
舞台で淡々と「大喜利」をしている様は何かの修行や禅問答のようでもある。
「お寺」はどうだろうか?
「司会者・回答者」が「和尚・坊主」という構図になるし、お客さんは檀家(だんか)さんという訳である。他にも面白い事は出来そうだ。
命名「大喜利寺」。
「企画」の役割がどこまでか解らずに話を進めていくと、いつの間にやら「プロデューサー」という役割にされてしまった。
苦手な作業でもあるし、いかんせん一人では難しい。という事で、有志の芸人達と毎週打ち合わせ、打ち合わせ。
通常の大喜利に加え、お客さんを飽きさせないため、寺という設定を基に様々な演目を設けた
回答者である寺の坊主や和尚達も程よく集まり、紆余曲折を経て、いざ本番。
本番・15:00の部
2010年5月8日。本番。
「大喜利寺は」何故か2ステージ。
昼・15:00の部
尺八・三味線・笙(しょう)のみやびな音色の流れる中、集まったお客さんは予想外に少なかった(!)。
が、始まってみると驚くほど客席の空気は暖かい。
「大喜利」のみのライブというこの試みでどうなる事かと思ったが、ライブは良い盛り上がりを見せた。
「せっかくお客さんが少ないのだから」
という事で、お客さんからいただくお題も増やし、舞台と客席には一体感の様なものが生まれた。
昼の部、
誰一人として怪我人が出ることもなく、
無事終了。
本番・18:00の部
続けざまに夜の部。
夜の部のみの参加者も増え、檀家さん(お客さんの事ね)も昼の倍以上の入り。
昼の部、お客さんからのお題で結構盛り上がったので、引き続きお客さんからのお題の量を増やす。
檀家の皆さんからも素晴らしいお題の数々を提供して頂き、坊主達も坊主達で機敏な対応を見せ、大いに盛り上がりを見せた。
そんなこんなで、
大喜利寺は誰一人として行方不明者が出ることもなく、終了
大喜利寺を終えて
檀家さんからは「面白かった「何時間でも見ていたい」という感想。坊主達からは「楽しかった」「またやりたい」等の声がかなり多かったのは嬉しい限り。
しかし、動員数や進行等の枠組み等、プロデュース側からの反省点は数多い。
今回はこれからも続くであろう大喜利ライブの「原石」のような印象を受けた。削って磨けばどんどん良くなっていくと思う。
ともかく、多くの人に助けられ、「大喜利寺」終了。
十数名の坊主(坊主)達や、問い合わせまでして参加してくれたスタッフさん達。
足元の悪い中ご来場いただいた檀家様。
誠にありがとうございました。
毎週毎週打ち合わせに付き合ってくれた堀内、鶴氏にも感謝。
合掌。
5月8日
住職 菊池旭