K-on!
台本
旭〜軽音部部長 輔〜軽音部部員TASK
opening
明転。
上手より2人とも登場。旭、輔の順。
旭、センターにつく。を持っている。
輔、旭のやや後、上手より。ギターケースを持っている。バツが悪そうにややうつむき加減。
旭「はい、みんな静かに!うるせー、おら、ベース!・・ドラムス! えー、部長のアキラです。今日はみんなに伝える事があります。もう知っているヤツもいると思うけど、俺たち軽音部の中からメジャーデビューが決まったヤツがいる」(輔と顔を合わせる)
輔「しゃーっす!」(旭の横に出る)
旭「そう、俺たちのメンバー、ヴォーカルのT・A・S・K、タスクだ。今日はそんなタスクからみんなに改めて挨拶があるそうだ、タスク!」
輔「うーっす、えーっと俺も良くわかんないんスけど、 何か(軽く自嘲気味)この前レコーディングしたデモテープを事務所に送ったら、 良くわからないうちにデビューが決まっちゃった感じです。 この大学も中退して・・・このまま東京に行く事になりました。だから、いきなしだけど、サークルのみなさんとは今日で最後す」
(間)
輔「メジャーって!みんなの夢なのに・・・何か、抜け駆けしたみたいになっちゃて、・・・スンマセン・・・」
旭「気にすんなよ、 せっかくだから、その世間に認められたお前の歌、最後に聞かせてくれよ。みんなも聴いてくれるか!? それでは、ヤマモトタスクが歌います。聞いて下さい『■■■■■■(アドリブ)』
輔(タイトル聞いて戸惑った後『■■■■■■(アドリブ)』を熱唱。)
旭(笑いをこらえる) 「(アドリブ)」
輔「みんな、ありがとうございます!(礼)「
輔「俺が、この軽音部に入ったのも、思い返せばアキラ先輩がきっかけです。学校祭のライブでアキラ先輩のアツい歌を聴いて、すっげー感動して、そのままこの軽音部に入った感じです。 (身体ごと旭の方を向いて)あの時の先輩、メチャメチャかっこ良かったっス!!(ためて)・・・あの時のあの歌、最後にもう一度聞かせてください!」
旭「・・・そこまで言われちゃ歌うしか無いな。タスク、軽音部部長としての俺からのささやかなプレゼントだ。俺、歌う」
輔「は、はい」
旭「俺、歌う・・」
輔「・・それではキクチアキラが歌います。聞いて下さい『■■■■■■(アドリブ)』
旭(『■■■■■■(アドリブ)』を熱唱。)
輔(笑いをこらえる)
2人(アドリブ)
旭「タスク、こんな話を知っているか? 俺の友達に親父がミュージシャンのやつがいて、家もかなりの金持ちだった。 そいつがあまりに自分が金持ってるって事を自慢するもんだから、ある日俺はそいつに聞いたんだ。
(ドラムスティックを前に置いて正座する)
旭「ったく!そうやってお前は金持ち金持ちって自慢してるけど!親父は何の楽器やってるの?ギターかい?ベースかい?」
旭「へへっ!いやいや、私はただの・・ドラムス子です」(引く)
輔「!」
旭「それでは歌って頂きましょう」(立ち上がる)
輔「何か違くね!?」
旭「それではヤマモトタスクが歌います。聞いて下さい『■■■■■■(アドリブ)』」
輔(釈然としない何かを感じながらも『■■■■■■(アドリブ)』を熱唱。)
旭(笑いをこらえる)
2人(アドリブ)
輔「・・・歌って下さい」
旭「!?」
輔「ここは歌いましょう」
旭「前フリとか!・・・いや・・」
輔「それでは!!キクチ先輩が歌います!!」
旭「ちょっと待ったぁ!!」
輔「?」
旭「仮にも俺は軽音部の部長だ・・・・本気で来い!」
輔(ニヤリ)「それでは、キクチ先輩が歌います・・・『■■■■■■(アドリブ)』」
旭(『■■■■■■(アドリブ)』を熱唱。)
輔(笑いをこらえる)
2人(アドリブ)
旭「本当はコレここで終わる予定だったけど、このままじゃ終われないよな!?みんなも物足りないよな!?」(最後は客席に向かって言う)
輔「!?」
旭「東京に行くヤマモトタスク、最後の熱唱です『■■■■■■(アドリブ)』
輔(『■■■■■■(アドリブ)』を熱唱。)
旭(笑いをこらえる)
2人(自由)
旭「いえーい!!(拍手を促す)軽音部のみんな、ていうかお客さん・・・」
2人「どうも、すみませんでした!」
(礼)
暗転。
終
台本:菊池旭
コメント
枠組み以外はほぼアドリブの酷いコント。
初期の断面図の「即興歌」がメインとなるコントがしたかっただけである。
多少予想はしていたが、稽古中のアドリブが一番面白く、本番で及第点という結果になった。
このコントで断面図は、大学の音楽サークルの部員風の恰好(?)をした。ほぼ黒かそれぞれのシャツで舞台に出る断面図にとって、役に寄せた衣装を着るのは珍しいかも知れない。
菊池旭
レポート
コント「K-on!」についての解説は当Webサイト「history」内の「第6回笑笑いぶ」出演。」にあります。あわせてご覧下さい。